
鈴木 留理子
JA岐阜厚生連 岐阜・西濃医療センター 西濃厚生病院
この度「第53回日本脳神経看護学会学術集会」を、2026年10月24日(土)に長良川国際会議場にて開催することとなりました。テーマを「脳神経看護の新たな地平」としまして、準備を進めております。 地平と聞くと、なだらかな大地の広がりや起伏の少ない大地を思い描きますが、「物事を考えたり判断したりする際の、思考の及ぶ範囲」という意味もあります。私たちに今見えている世界はそれがすべてではありません。経験を重ねたり視点を考えたりすることで、新たな可能性が広がるはずです。
脳神経看護の現場では、決して起伏の少ない大地ではなく、急速な高齢化、働き方改革、人材不足など複雑な課題が山積しております。一方で、脳神経疾患を抱える患者は病を契機に生活の再構築を迫られ、アイデンティティの揺らぎと向き合いながら、新たな人生を歩んでいます。私たち看護師には、そのような患者に寄り添い、支え続けられる存在であることが求められています。
本学術集会では、看護の人間味や温かさを兼ね備えた質の高い看護を追求し、最新の知見や実践を共有し、看護の本質を見つめなおす機会としたいと考えております。脳神経看護の未来をともに考え、新たな地平を切り開くことができる時間になることを心から願っております。
長良川の清流、金華山の緑、伝統工芸や歴史ある街並みなど、自然と文化が調和する岐阜の魅力を感じていただき、脳神経看護の楽しさを語り合う時間となればと思っています。 皆様のご参加を心よりお待ちしております。
